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それ、ロシア語じゃなくてモンゴル語です [失敗談ほか]

先日、ふと職場で「これ読めますか?」と言われて、文書を見せられたのですが…

そこにあったのは、確かにキリル文字なんですが…読めません。
3行くらいの文章に、ひとつとして知っているロシア語の単語が存在しません。
そこでなけなしのキリル文字系言語の知識を総動員して考えました。
セルビア語の教科書を一度見たことがあったんですが、同じ単語もあって、かなりロシア語と似ているという印象を持ちましたけど…目の前の文章は、あまりにも、単語の中の綴りというか「音」さえも違っています。
そうそう、ブルガリア語には「Ъ」が多く使われているけど、ここには一つもないから、ブルガリア語ではないってのもわかります。

 で、キリル文字を使って、ここまで読めない言語は…私は、モンゴル語しか知りません。
「すいません、これはロシア語じゃありません。確かにキリル文字なんですけど、単語というか並びがロシア語じゃないんです。多分モンゴル語だと思います」
と、答えるしかありません。
「たぶん、たぶんだと思いますけど…」
 (そもそも、私の言語関係の知識って、黒田龍之助さんの著作からしかありません)
 そしたら、別の書類に「Ulaanbaatar(ウランバートル)」と書かれていたのが判りモンゴル語だということが判明しました。
 良かった、良かった…ほんとに…。
 まさか目の前にモンゴル語が現れるとは思いませんでした。

ありがとう、黒田龍之助さん。



世界の言語入門 (講談社現代新書)

世界の言語入門 (講談社現代新書)

  • 作者: 黒田 龍之助
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/09/19
  • メディア: 新書





はじめての言語学 (講談社現代新書)

はじめての言語学 (講談社現代新書)

  • 作者: 黒田 龍之助
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2004/01/21
  • メディア: 新書





ことばは変わる ─ はじめての比較言語学

ことばは変わる ─ はじめての比較言語学

  • 作者: 黒田 龍之助
  • 出版社/メーカー: 白水社
  • 発売日: 2011/11/29
  • メディア: 単行本




外国語の水曜日―学習法としての言語学入門

外国語の水曜日―学習法としての言語学入門

  • 作者: 黒田 龍之助
  • 出版社/メーカー: 現代書館
  • 発売日: 2000/07
  • メディア: 単行本



ふと気がつくと、黒田龍之助さんの本をかなり持っていることに気がつきました。
ちなみに最新刊はこれです。

ポケットに外国語を (ちくま文庫)

ポケットに外国語を (ちくま文庫)

  • 作者: 黒田 龍之助
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2013/11/06
  • メディア: 文庫



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コメント 4

miyako

はじめまして!!
北海道在住のmiyakoです。
最近根室市に引っ越して驚いたのは、町にロシア人が多い!!
買い物に行けばスーパーにもホームセンターにも回転寿司屋さんにも
ロシア人がいっぱいです。
それは ここが北方領土問題とともにロシア船が花咲港に入ってくるので
とてもロシアとの交流に力を入れた熱い街だったのです。
町の中の標識、青看板も日本語とロシア語表記です。
高校の授業でも選択でロシア語あるくらいで
町の小さな図書館にもロシア語の参考書が沢山です。
という事で私もロシア語やってみよう!!
と興味津々でネットをリサーチして このブログにたどり着きました!!
まだまだスタート地点なのでどれぐらい頑張れるかわかりませんが
dayanさんの記事を参考にさせていただいてます~
よろしくお願いします!!
by miyako (2013-11-19 08:39) 

チリ

はじめまして。
私もdayanさんと同じような経緯を通ってロシア語に辿り着いた者です。
私は本当に英語はからきしです。。
ロシア語に興味を持ったのは、祖父が兵でソ連に送られていて、彼なりにロシア語を学んでいたからです(といってもいつも使う言葉は決まってました(^-^;)。
そして祖父の名前が江戸時代にロシアへ送られた遣いの一人と同じ名前だという偶然。。他にも神秘のヴェールに包まれていて、まさにマトリョーシカそのものっぽい国に惹かれていってる感じです。文字も可愛いですし(色んな意味が詰まっているのに失礼します)。
つい先日、思いきってNHKのロシア語冊子を購入しましたが本当の初心者なので目がシパシパします。
そんな中、ロシア語を勉強している方を探してモチベーションを上げようとしていたらdayanさんのブログに出会いました。読書をしてるかの様に入り込んで読ませて頂いております。
またサハリンの記事も楽しみの一つです。遠くて近いヨーロッパ。東欧ロシアのサハリンは日本と深い関わりがあるから気になる場所で、2007年にGooglemapで(!)旅しました(苦笑)。
まだスタートラインに立ったばかりですが、コツコツ積み重ねていきたいです。

ブログ楽しみにしています!
by チリ (2013-11-25 01:16) 

チリ

ズドラーストヴィーチェ!dayanさん

『チリ』ですがロシア語勉強中のチリです。
前回コメントで日本から遣いの者が、、と書きましたが、本当は『日本の白子漁船が漂流してたどり着いた先がロシアで、その後帰国したメンバーの一人が祖父と同名だった』誤りでした。混乱させてしまっていましたらすみません。

年の瀬でお忙しいかと思いますが、またロシア記事アップ楽しみにしております!

ダスヴィダーニァ。。
by チリ (2013-12-26 22:11) 

dayan

>miyakoさん
根室市にお住まいなんですね!
そうですか!根室市はやはりロシアと近いんですね!すごく勉強になります!

>チリさん
意外なところで、つながりを持っているんですね!
きっとロシア語を続けて行くと、もっともっと不思議なつながりが出来て行くと思いますよ!

by dayan (2014-01-05 23:51) 

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