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torch7のバリエーションcl-torchはおススメできません [人工知能(ディープラーニング)]

torch7のバリエーションには、open-clで処理をGPUに割り当てるものもあります。
cl-torchとか、distro-clとか呼ばれているものですが…オススメできません。

スクリーンショット 2017-02-10 23.20.12.png
(プログラムのライブラリにclnnやcltorchが含まれているcl-torch動作版のプログラム)


導入してみたのですが…すごく遅いのです。
MacBook Pro (15インチ, 2016)、GPUにRadeon Pro 460を搭載しているモデルでも、下手にOpen-CLなど使わずにCPUで処理した方が早かったほどです。

最初はCPUのパワーを使わずに動いていて、「お、これはいけるか?」と喜んだのですが…
JETSON TK1の5倍もの時間がかかります。(JETSON TK1(CUDA動作)で40秒で終わる処理が、cl-Torchでは200秒以上かかります)

まさかと思って、CPUで動作させると、同じ処理に40秒…しかかかりませんでした。
しかも、別のLINUXのTorch7で作成した人工知能データを読み込ませると、エラーで動作しないというおまけつきです。
発想は良かったのですが…中身が付いてきてませんでした。

CUDAが使えないパソコンの救世主に見えて、実は見掛け倒しという悲しい運命を背負ってしまったようです。

さっそく、cl-Torchは、コマンドラインからさっくり「rm -rf cl-torch」で削除して、通常版のtorch7をインストールしました。
それにしても、2016年のMACBOOK PROはCPU動作でもJETSON TK1のCUDA動作に負けない性能になっていたんですね。
2012年モデルのMAC MINIはTK1にかなり大差で負けてしまうのですが。
(3万円のJETSON TK1が大健闘していると言えるかもしれません)

 結論としては、cl-torchはお勧めできません。
 なにせ、正式なtorch7で作成した人工知能モデルがエラーで動かないのは致命的です。

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