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道路事情とファンタジーな本とステッカーの話 [サハリン・バイクツーリング]

サハリンの道路事情を日本と比べるのはさすがに酷な話だと思いますが…実際に走ってみるとそれでも、もう少しなんとかならないかなぁ、と思います。
ちなみに、ホルムスクやユジノサハリンスクの都市部よりも、新しく敷設されたポロナイスク周辺の方が路面状態は良くなります。補修がうまくいってないんでしょうね…それに加えて、路面状況がひどいという印象を強くしているのが、市街地を離れると時速90キロ以上で流れていく車の流れです。
日本からきた旅行者を圧倒する自動車の群れ…特に初日のコルサコフ〜ユジノサハリンスクの移動では、確実に初めてサハリン入りした日本人はショックを受けると思います。
荒れた路面でなかなか速度を上げられない日本人を尻目に、横をかっとんで行く地元の車たち。
しかもスポーツカーじゃなく、日本の中古車たちです。
これは衝撃です。っていうか怖いです。翌日にツーリングに出ることがイヤになったくらいです。

コルサコフ〜ユジノサハリンスク間では、補修跡で起こる突き上げに高速走行は不安なだけですが、一方で、ドーリンスクを過ぎて北上していくと自分自身も道路に慣れてくるし、路面も次第に良くなるので、気分は落ち着いてきます。
ドーリンスク以北の方が、むしろ走りやすいです。
後ろに車が見えたら右端に寄ってしまえば、他の車が勝手に追い抜いていってくれるので、自分たちはマイペースで走れるので楽なんです。
ただし、慣れるまでにはサハリンで200キロ以上は走った気がしますけど…。

さて、サハリン入りして3日目、今回はユジノサハリンスクから間宮海峡側の都市、ホルムスクへと向かいます。南に大きく迂回するような道路を選んで片道およそ100キロです。ダートの山越えが必要になる最短コースもあるようですが、スクーターの私とオンロードバイクの友人にはたまったものではありません。それにダートではそれほど速度も上がらないでしょうし、どれだけ時間が短縮できるかわかりません。ここは安全なルートを通って行きます。
道すがら、自家用車やトラックが後ろから迫れば、すぐに道を空けると、嫌がらせもなくみんな追い抜いてくれるのでとても良い感じでホルムスクに到達できました。
海辺近くの駐車場にバイクを停めて、広場を散策したり、買い物をしたりしますが…2年前に見た光景とはかなり違っているので驚きました。おいしいシャシリクが食べられたレストランが普通のレストランに変わっていて、すでにシャシリクを扱っていなかったりもしました。
友人によれば「串焼きはどうも移動しているらしい、向こうの通りにいっぱい見かけた」とのことですが…2年前の先入観で町を歩いていた私には見つけられず、反省することしきりです。結局普通のカフェでコーラとソーセージ入りのパンで済ませました。
で、ホルムスクの商店が集まった「ビジネス・ツェントル」と銘打つ建物(小規模商店を集めた2階〜3階建てのビルでした)のひとつに、こじんまりした本屋さんがありました。
で、こういうことには目聡い友人が、そこにロシアが中心に描かれた大きな地図を発見したわけです。
ちょっと店内を覗いてみると、規模の割にはお宝感いっぱいの本やポスターがあるわあるわ、ロシアを中心にした地図の他にも、プーチン大統領のポスター、小学校低学年向けと思われる教科書の副読本やら、豪華な装丁のファンタジー色いっぱいの本とか…。
さすがに大きな地図は運べないので購入はあきらめましたが、ぎりぎりトランクにはいるプーチン大統領のポスターと、ファンタジー色豊かなドラゴンの解説本は手にいれました。
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まじめにドラゴンの生息範囲とか書かれていて好きな人にはたまらないことまちがいなし!
表紙にはドラゴンのレリーフがあしらわれています。
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しかも暗号めいたドラゴン文字で、ドラゴンからの手紙とかも入っているんですよ。ちゃんと本を読むとこの文字がキリル文字と対応していることが判り、解読できるようになっています。
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本の最後のページにはきらきらと光るドラゴンの目を模したものがはめ込まれていて、本を手にとって見ると、その目に自分が映り込んでいるんです。もう、たまりません!
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で、よく調べたら、日本でも売ってました。(もともとは「ドゥガルド・A. スティール」さんて方が書いてアメリカやイギリスで人気が出た「ドランゴン学」という本でした。日本でも2005年に出版され、人気があったようです。今でもAmazonで入手出来ます。値段もほぼ同じです…まぁいいんです。私が手にいれたのはロシア語版ですしね)

さて、そんな感じで買い物をしてから駐車場に戻ると、近くにいたロシア人のみなさんから話しかけられます。
天使の女の子をつれたきれいなお母さんからは「日本からきたの? どこまで行くの? オハまで行くの?」とか…どうもバイクに乗ってサハリンにきている日本人は、オハまで行く人が多いって思われているようですね。
ほかのおばさまからも「私も外国に良く旅行に行っていて日本にも一度行ったことあるのよぉ、でっかい橋とか、トンネルとか、日本てすごいわよねぇ。一緒に写真撮っても良いかしら?」とか…
実はこのスクーターの後ろに貼ったステッカーが意外と効いているようでして…。
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「東京−サハリン」とキリル文字でデザインしたステッカーのインパクトはそれなりにあるようです。

行くまでは地元の人と話すことなんて、まぁ、よっぽどのことがないかぎりないだろう、と思っていたのですが…来てみたらそれなりに話しているのでした。
もちろんロシア語を使ってですよ。


「ドラゴン学」の日本語版はこちらです(^_^;)

ドラゴン学―ドラゴンの秘密完全収録版

ドラゴン学―ドラゴンの秘密完全収録版

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 今人舎
  • 発売日: 2005/10
  • メディア: 大型本


英語版はこちらです。


Dragonology: The Complete Book of Dragons (Ologies)

Dragonology: The Complete Book of Dragons (Ologies)

  • 作者: Dr. Ernest Drake
  • 出版社/メーカー: Candlewick
  • 発売日: 2003/10/13
  • メディア: ハードカバー



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コメント 1

K

目ざとい人っていますよね。
本人には、自覚ないのにね。

さて、他には、どんな素敵な本があったのですか?
詳細が気になります。
by (2013-08-14 00:07) 

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