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なんだこの懐かしいような美しさは? [ロシア文化・日本文化]

サハリンに行ってからずっと不思議な感覚にとらわれていました。
なんていうんでしょう…外国に来たというのは頭では分かっているんです。なのに、どこかで不思議な懐かしさを感じていたんです。
いくらかつては日本の領土だったとしても、町並みはすでにロシアのものです(日本の政府が問題にしているのは、北方四島でサハリンではありません)。

なんていうか…もしSFなどで異世界に迷い込む事があったら、きっとこんな世界なんだろうな…っていう感覚が近いです。
最初はいろいろと馴染めないところがあったとしても、理解すればした分だけ相手からも理解されて、愛すれば愛すほど、きっと相手からも愛される…その世界がとても愛しくて、切なくなるくらい…本当に大切で、元の世界に戻る事を思いとどまってしまうような…そんな世界です。
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(ホルムスク・旧真岡の海、この先は間宮海峡です)

まあ、勝手な思い込みのイメージなんですけどね。
でも多感な高校生の時分だったら、本当にのめり込んだはずです。
それだけ、みんな個性的で、エキゾチックで、尊敬すべきこともして、笑いこける程ドジなところもあって、ああ、愛すべき人達だ…って思ってしまいます。(極東のしかもサハリンということも関係あると、一緒に出張してくれたロシアのエキスパートの人は言ってました。その人によれば、ここは基本的に善良な人が多くて、変な人がそんなにいないようだ、ってことらしいです)
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(サハリン州郷土博物館)

6月のサハリンは、あまりにも美しすぎます。
眩しいいほどの晴天と、陽気な人達、さらにはロシアという国そのものも自信を取り戻しているのも感じました。
むしろ、帰国してからの日本の澱んだ雰囲気、閉塞感、町の人々がうつむいて歩いている様なイメージはなんともつらかったですよ。
俺はこんな嘘っぽい、閉塞感ばかりの世界に住んでいるのか?
日本ってすごく自信を失っているし、ヤバイ方向に進んでいるんじゃないか?って強く感じました。

もし現代で異世界に行きたいと思う人がいたら、私はぜひ6月のサハリンをお勧めします。

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