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ポロナイスクの町で親切にしてもらう [サハリン・バイクツーリング]

今回のサハリンでのツーリングでは、ユジノサハリンスクから北へ300キロほど移動した、人口およそ2万人のポロナイスクという町にも滞在しました。

地図だとこのあたりです。
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稚内からもかなり北です。

友人が日本での移動中(なんというかちょっと不思議な言い回しです)、北海道をバイクツーリングする人から「どこまで行くんですか?」と聞かれて、「稚内のもっと北です」と答えたら「稚内の北なんかないでしょう」と鼻で笑われてしまったそうです…私の場合は「サハリンです」と答えたら、質問した人が絶句して何も言わずに戻っていきました…
ちょっと気まずい体験したりもしますが、実は今年はハートランドフェリー最期の運行の年ということもあって、去年の倍の200台のバイクが渡っていたりします(サハリン州政府発表)。
一方、サハリンに住んでいるロシア人のほうも、2年前と比べたらずいぶん対応も慣れた感じです。
2年前に寄ったマカロフのガソリンスタンドでは、ロシア語でガソリン10リッターということを告げると、すかさずメモ用紙に料金を書いてこちらに見せてくれます。
手慣れたもんです。
友人が一人で給油するときも、お客さんが「バイクにハイオク入れたいんだろ、ほらこっちだ」ってな感じで誘導してくれたりとか…
なんでもバイクにつけているナンバープレートがロシアのものじゃないこともあって、サハリン在住のロシア人からも、日本からバイクで来た旅行者はすぐに判るんだそうです。
かつてのように治安が悪かったりする頃(1990年代初頭〜2000年代中頃)ではないので、結構ツーリングで行った人は現地で親切に対応してもらえて、楽しい思い出を作っている人が多いようです。
そもそも混乱期ではないので(サハリンの景気も良いので)、犯罪で金を稼ぐよりも真面目に働いた方がリスクもなくて儲かるって事も大きいでしょうし、ロシア人としてのプライドが持てるようになったというのもあると思います。
ロシアはすでに日本人がイメージするようなコサックダンスとウォッカと飲んだくれのおじさんのイメージではなくなっています。結婚しても痩せて綺麗なお母さんもいっぱい居ますし…

さて、ポロナイスクへの移動中、休憩しているときに車がそばに止まってくれて「どうしたんだ? トラブルか?」と声をかけてくれる事もあったりするんです。
しかも「なんかトラブルにあったり、危なそうな奴に絡まれそうなときは連絡してくれ、力になるから」とか言われて、名刺を渡してくれたりするとやっぱり嬉しい訳です。
一緒に記念撮影とかしたりしながら、話すと何でも仕事で日本に何回か行っているそうで、日本人に親切にしてもらったから、との事でした。
「どこまで行くの? オハ?」と聞かれて「いやいや、僕たちはポロナイスクだよ」と答えたら、なんとその人(Nさん)はポロナイスク在住だそうで、「なに、ホテルはどこ?」「セーベルだよ」「おお、そうか!」みたいなやり取りをして、手を振って別れて、のんびりホテルに行ったら、なんと受付の前にはさっきのNさんがいます。
彼は、地元で取れたキュウリ魚の干物、新鮮なイクラ、質の良いバター、ロシア製ビールのバルチカ9(アルコール度数高めの濃厚なビール)、黒パンを差し入れに持ってきてくれたんです。
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(ポロナイスクのホテル「セーベル」、フロントは階段を上がった2階にあります)

しかも、泊まったセーベルというホテルではオートバイはセキュリティ強化のため、近くの貸しガレージに停めることになります。しかしその場所が判らないので、早速Nさんの車で先導してもらったり、戻りにはバイクに積んだままだった荷物を車で運んでもらったりと、もう大助かりです。差し入れももらっているのに…
貸しガレージからホテルへの戻りも、「時間があるなら町を案内するよ」ってことで車に乗せられて、かつての王子製紙工場の跡地とか、町中を流れる川を対岸に渡る渡し船の船着場(行ってみたかった場所です)とか、ついでに認可受けてないけどやっている自動車修理工場とか解説付きで面白く説明してくれます。

「町のメインストリートの突き当たりは、実は町で最も重要だった漁業会社で、町にとってこの会社の位置づけがすごく重要だったことの証拠みたいなもんだけど、やりすぎだよね」とかいう話が英語交じりであったりしました。
なかには「レストランは二つしかなくて、その一つがセーベルにあるレストランなんだ。もう一つのレストランよりも味はセーベルのレストランの方が良いよ」と外食しようとしていた私たちに驚愕の事実(しかも重要な情報)もあったりしました。

結局、彼にはいろいろと助けてもらって、ほんと感謝です。

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(ポロナイスクの町の入り口には大きなゲートがあります。キリル文字で「ポロナイスク」と書かれています)

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(ポロナイスクの町中を流れる川にある渡し船)

夕暮れの街並みはこんな感じです。
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