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ロシア語で考えるって、こんな感じ? [ロシア語]

最近、ふと思ったんですが、外国語を自然に話すってことは…

(1)日本語の文章を考える
(2)外国語に翻訳する

 って順序で進むわけではない、と今では考えています。

 たとえば、日本語の文章の「ここからの眺めは、とても素晴らしいですね」なんてのをロシア語に翻訳しようとしたら…
__.JPG
 すいません、私は出来ません…
 そもそもとっさに「ここからの眺め」って表現が出来ません。
 なにか、この表現、いやーな雰囲気がぷんぷんします。
 簡単に思いつかない日本語のニュアンスの場合、パズルゲームみたいな作業で、無理矢理に外国語に直したとしても、ニュアンスが通じない、という事が多いですし…。
 例えば「裸の付き合い」とかね。

 それじゃどうするかっていうと…いっそ翻訳をやめてしまいましょう!

 翻訳をやめて、自分の中にわき上がったイメージを伝えるようにしましょう!

 もう少し詳しく言うと…こんな感じです。
(1)自分が表現したいイメージを思い浮かべ、そのイメージから連想される単語をピックアップ
(2)集まった単語から、そのイメージに近づくように文章を作る

 「ここからの眺めはとても素晴らしいですね」という表現ではなく、
 見た景色から…『山』『ここ』『素晴らしい』『良い』『とても』『青空』『近い』『自然』とかが思い浮かんだとします。
 そうしたら…その単語のいくつかを使って表現すれば良いわけです。
20131012205819.jpg
Какая красивая гора!
 すごく綺麗な山ですね
Синее небо тоже красивое.
 真っ青な空も綺麗です。
Мне нравится это место.
 私はこの場所が気に入りました。

 さらに、会話を転がすならば…

Вы часто приходите здесь?
 あなたはよくここへ来るんですか?

 なんて続ければ良いわけです。
 相手が答えたら、それについて会話を重ねれば良いし、続けて自分の思いを伝えても良いわけです。

Если бы я жил в этом городе, я часто бы приехал здесь.
 もし私がこの町に住んでいるなら、私はここに良く来ますよ。

 なんて続けることも出来ます。
 文章そのものは、初心者用語学書の最初のページに載っているような簡単なものです。
 むしろ「こんな文章なら、自分の方がもっとうまく作れる」なんて思う人も多いかもしれません。
 でも、こうして簡単な単文でも、いくつも重ねていくと、会話のリズムが作られて、物事を感情豊かに伝えられるようになります。
 しかも簡単な表現が多いですから、自分の表情や身振り手振りも使って、もっと気持ちを込める余裕だって出てきます。

 『自分が今持っている能力で、自分の思い描いたイメージを相手に伝える』ことは、実は「外国語で考える」ってことに繋がっているんじゃないか、と思う今日この頃です。

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コメント 1

エータルーチカ

なるほどなるほど・・・

確かに一文一文は丁寧な文章で、少しずつイメージが広がっていく感じがします!

この記事のとおりに考えてみたら、わたしも「この景色が素敵ですね」と言えるような気がしてきました^^
by エータルーチカ (2014-03-11 00:07) 

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