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ロシア語を使う時に心がけたこと [ロシア語]

サハリンでロシア語を使うに当たって心がけたことがあります。
まだまだいろいろと心許ないロシア語しか使えないのですが、それでも身につけたロシア語を最大限に利用するためです。
 それらはこの3つです。
(1)単文を徹底して使うようにする。
(2)悪いイメージの伴う単語は使わない
(3)「〜ない」の表現をさける。

 完全に正しい文法のロシア語で、長い文章を伝える自信はまだありません。
複雑な表現をしようとして、単語が増えれば増えるほど、アクセントや格変化などで間違いが増えるのは確実です。
 ですから、相手に伝える文章の構成を簡単にして間違いを少なくし、こちらの意志をくみ取りやすくしたほうが得です。

 たとえば、最終日の朝には、ホテルからフェリーの出るコルサコフまで自動車でエスコートしてもらうようにお願いしていました。それについて初日に、ホテルで現地のロシア人の方と打ち合わせた時には…

 私たちは(走るのが)とっても遅いのです。
 金曜日に、(乗船時間に)遅刻することをおそれています。
 ですから、私は朝早く出発したいのです。

 と、こちらの意志を伝えました。
 すると、返ってきたのは…

 普通、コルサコフまでは60分です。60分ですよ。
 船が出るのは、(サハリンの現地時間で)10時30分です。
 出発は、朝の7時30分になっています。
3時間の時間がありますから、大丈夫です。

 と笑顔と一緒にわかりやすいロシア語でした。
 安心して私も、判りました、と笑顔で答えました。
 そしてこのやりとりを友人に伝えて、友人も安心することが出来たわけです。

 もしこれを「私たちは二人とも走るのがゆっくりなので、金曜日の朝には予定よりも早くホテルを出発して、コルサコフに早めに到着したいと思っています」なんて文章を作ろうとしたら…今の私には絶対に無理です。挫折する自信があります!

 それと、悪いイメージの単語は使わない、ということについては、どこで間違った表現をするか判らないし、単語だけの意味が相手に伝わって誤解されないように「悪くない(не плохо)」などの表現は避けました。
 これにはもう一つ、周りのロシア人が、会話の中で出てくる「悪い(плохо)」などという単語だけを耳にはさんで、話しているこちらに否定的なイメージを少しでも持たれないように、という意味もあります。
 (人間って、洋の東西を問わず、悪いイメージのある単語については、ものすごく敏感に反応しますから)

 また、否定する表現もおたがいに誤解がないように「近くない」「遠くない」「安くない」という「〜ない」というのも使わないようにしました。「近い」「遠い」「(価格が)高い」という表現を使った方が、お互いに誤解をすることはなく、意志の疎通は楽になります。特にロシア語で「не хорошо」とか言われたとしても、直感的にそれがどれだけ「良くない」のか判りません。相手にそういう表現を使わせないためにも、こちら側から否定形での表現を使わないようにしました。

 これらを心がけるだけでも、ずいぶんと意志の疎通はしやすくなると思います。
(といっても、3泊4日の旅行なのですが…)

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