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(ロシア語)一箱のお菓子(表現上のスタート地点の違い) [ロシア語での落とし穴]

先日、頂いたロシアのお土産の中に、チョコレートがありました。
CIMG0045.JPG
実はこれ日本で買うとかなりなお値段のものだったりします。しかもこのお菓子はおいしくて、誰にも分けずにコソコソと一人でたべてしまいました。
CIMG0046.JPG

さて、この「チョコレート一箱」は、「коробка конфет」となります。
「 коробка」は「(包装用の)箱」で単数形主格、「конфета」は「(キャンディやチョコレートの)お菓子」で、「конфет」は複数形生格で後ろからどういうものかを説明しています。

で…実はこれ文章の成り立ちが日本語とロシア語でかなり違います。
『表現上のスタート地点』が、日本語では「お菓子」ですが、ロシア語では「箱」なのです。
※ 別に日本人はお菓子に興味があるけど、ロシア人は箱に興味があるって訳ではありません。日本人でもロシア人でも思っていることは同じです。

なので、この一箱のお菓子はいくらですか? をロシア語にすると…
Сколько стоит эта коробка конфет?
と、動詞が単数形になるのです。

私はこの(箱に入っている)お菓子が好きです、の場合ならば…
Мне нравится эта коробка конфет.
と、動詞が単数形になるのです。

もし、お菓子が箱の外に出されてしまって、自分の意識がチョコレートそれぞれに向けられているなら
Мне нравятся эти конфеты.
と、チョコレートは名詞(女性名詞)の複数(主格)になり、そのため動詞も複数形となるわけです。

同じようなものに、一箱(ひと包み)のタバコ「пачка сигарет」があります。

もし、これらのロシア語の文章を日本語に直訳して、「箱」とか「包み」に重点を置いてしまうと、ニュアンスを取り違える危険があるので注意しましょう。

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