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(ロシア語)長い文章が難しい、概念で文章がつながる場合がある [ロシア語]

ロシア語の場合、文章の構成が非常に難しいです。

一つの文章の中に、二つ以上の主語や述語が入ってくると特に複雑になります。

簡単なレベルならこのようなものがあります。
(1)Лена любит сыр, а Анна любит колбасу.
   ――レーナはチーズが大好きです。(一方で) アンナはソーセージが大好きです。
この場合、","の前と後ろで文章を二つに分けても、それぞれの文章は独立して意味が通じます。


(2)Я съел яблоко, мама помидор.
   ――私はリンゴを食べました、ママはトマトです。(ママはトマトを食べました)
単語を辞書で調べれば、力技を使って意味が通じてしまう文章です。
単語が少ないので、文章の構成を考えるよりも、辞書で引いた単語を日本語に通じるように並べ替える方が労力が少なくてすみます。
でも、よくよく文章を見てみると、前の文章と、後ろの文章の関係が(1)の場合と違って動詞が存在していないのが判ります。
後ろの文章は、前の文章の影響を受けているので、もし、前の文章が「私はリンゴが嫌いです」だったりすると、その影響を受けて意味が変わってしまいます。
明らかに(1)とは、文章の構成が違うことが判ります。


(3)Виктор много плавал, загорал, и ходил в горы.
(ходил в горы=山に行く、慣用的な表現)
   ――ビクトルは、たくさん泳ぎ、日焼けして、そして山にも入りました(山に登りました)
ひとつの文章の中に主語は一つですが、動詞は複数あります。

(4)Весной тепло, хорошая погода и можно гулять в парке.
   ――春は暖かく、天気も良くて、公園を散歩できる。
日本語訳は難しくないですが、文章はかなりややこしくなっています。
副詞、名詞、動詞が一つの「春(時期)」という主語と関係していますが、暖かいという副詞と公園を散歩できる、という二つ間での互いの関係は薄くなっています。

 また「春は暖かい」という文章と「良い天気で公園が散歩できる」という文章は独立しているけど、二つは「季節」という関係で一つの文章に結びつけられて、意味を持っている。とも考えられます。
 実はこのパターン、ロシア語の文章によくあるパターンだそうです。

 日本語にしてしまうと一つの文章として独立して結びつけられない場合でも、ロシア語では文章が表現している「共通点(概念)」で一つの文章としてまとめられるそうです。

 このことはロシア語の文章構成のパターンをつかむことは読み解く上でとても大切なので、きちんとした理解が必要になるそうです。

特に「И」で結ばれる文章は危険らしいです。とっても難しいみたい…

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コメント 1

花南

こんにちは、

「И」で結ばれる文章は危険らしいです

「И」 がでてきたら、あなたは危険なのよね、という目で
これからは みてしまいそうです。

また 「И」 についての話がありましたら書いてください。

興味があります。


by 花南 (2013-04-05 01:25) 

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