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Яの呪縛から逃れる [失敗談ほか]

ふと、ロシア語を習いはじめたことを思い出しました。

はじめてロシア語の先生と会った時に「どうしてあなたはロシア語をはじめようと思ったんですか?」と聞かれて、私が答えたのは…
「なんとなくです」
…でした。
今でもあの先生の微妙な表情は忘れられません。
なにせロシアについてほとんど知識は持っていませんでしたし、バレエやスポーツなどにも興味はありませんでした。本当に思いつきではじめたんです。

でも、ものの本によれば、人の人生っていうのは「その当時、軽い気持ちで選んだ事が、あとで振り返ってみると、その後の生き方に大きく影響を与えている」というものだそうです。
私もその通りだと思います。
私自身も、まさかロシアと仕事で関わったり、バイクでロシアにツーリングに行くとはこれっぽっちも思いませんでした。

でも、思い返せば、ロシア語を習いはじめてから最初の半年間のなんとつらかった事か…
目に見えるような成果がほとんど出ませんし、格変化ではこんがらがるし…毎回毎回授業ではダメ出しばかりされていましたし…あ、半年ではありませんね、一年間以上はつらかった気がします。

しかも、自分についての文章を書いてくる宿題が最初はとてもつらかったんです。
「Яの呪縛」とでも言いましょうか、Яから始まる文章の羅列に心が折れそうになります。
例えばこんな感じです。
ーーーーーーーーーーーー
Я работаю инженером на кампании.
私は会社で技術者として働いています。
Я обычно обедаю в столовой.
私はたいてい食堂で食事をしています。
Я ...
私は…
ーーーーーーーーーーーー


こんな感じで「私は…」「私は…」とつながる文章しか書けなくてすごく嫌でした。
無理やり、Яからはじまらない文章を作ろうとすると、すごく長い文章になってロシア語では支離滅裂になってしまいます。


これを避けるためには、
ーーーーーーーーーーーー
「AはBです」
「BはCです」
「CはDです」
ーーーーーーーーーーーー

というように、前の文章で説明した事柄を、次の文章では中心に据えて説明する、ことを続けて行くことで「Я…Я…Я…Я…」の文章から逃れられることが出来たのです!
(この方法は、実は、何かの語学書に載っていたのを見つけただけなんですが…)

ーーーーーーーーーーーー
Я работаю инженером на кампании.
私は会社で技術者として働いています。
Моя кампания - очень старая кампания.
私の会社はとても古い会社です。
На работе я занимаюсь ...
職場では、私は…について担当しています。
Моя работа очень интересная.
私の仕事はとても面白いですよ
Например …
例えば…
ーーーーーーーーーーーー


こんな形で文章を作るようになってから、作文がかなり楽になった気がします。

「Яの呪縛」は恐ろしいです!

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