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単語が語りかけてくる感覚 [ロシア語]

 最近、ふと思うのですが……
 ロシア語の文章を見た時の印象が「あ、なんか『もの』を言いたそうにしているなぁ」って感覚になっています。

 一方の英語は相変わらず「うわっ、なんだこりゃ!」という混乱するような感覚ですけど……英単語だと、例え単語一つ一つの意味がわかったとしても、それらの意味がバラバラに頭の中に入ってきて、うまく一つのイメージとして形作られないんです。

 なのにロシア語の場合は、単語一つ一つはわからない場合でも、目の前にある単語一つ一つが、自分の頭の中に何かを伝えようとしているイメージがあるんです。で、文章が訳せた場合は、頭の中で、まるで組み立てブロックかなにかがパチンと音を立てて組み合わさったように、そのイメージが鮮明に見えるんです。そして、文章の先にある「思い」までわかるような気がするんです。
 なんていうか、この感覚、初めて味わっています。

 念のために言っておきますが、別に私、一部のロシア語勉強ブログのような、見ているこちらが恥ずかしくなるような「ロシアのものはなんでも万歳!」なんて事は思っていません。
 もちろん、ロシア語を教えてくれている先生は個人的に尊敬もしていますし、ロシアの人々の思いや、その生み出した文化や芸術、さらには独特な工業製品のセンスも面白く思ったりしています。
 でもね、なんでもかんでも「ロシア万歳!」なんては思えません。
 ロシア語勉強しようとして、ふとネットで検索してみたいくつかのサイトのなかに「うわー、なんかこりゃついていけない」と思ったサイトもあったのも事実でして、それがとてもロシア語のマイナスなイメージを増強したの。
 ロシア語を学ぶと「ロシア万歳」になってしまうような怖さがあるというか、ここでもまた『いけてない』感じがして……。
 でも世の中に「いまさらあんなロシア語勉強してどうなるんだよ。これから中国語だろう」みたいなことが言われているのにも、賛成できなかったんです。ロシアは高い教育水準もあって、資源もある、かつて米国と対峙した大国がそんなに簡単に没落したままなんて思えないですよ。

 で、なんかこうモヤモヤしたマイナスイメージはあったけど、気になっていたのも事実で、それで軽い気持ちで勉強をしてみることにしたんです……

 最初の半年はもうつらいだけ。(キリル文字を勉強するだけでも時間が必要だし。筆記体を身につけたら自信がついて、いろいろと勉強もするようになったんですけどね)
 でも、今は凄く楽しくて、なにかにつけてロシア語や、ロシアや東欧などに関係のある本を読んだり、ちょっとづつだけでも勉強していたり……そしたら、あの長い単語が語りかけようとしてくれるんで、ちょっと小さな感動を味わっています。

 自分の知らなかった言葉を理解できて、そこに書かれている文章が読めるようになって、そこから得た情報に共感してしまったらもうやめられません。

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