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世の中が変化していることを教えられるサハリンです [サハリン・バイクツーリング]

サハリンをバイクで走る人なら大抵立ち寄るのが、ブズモリエ村の物売りおばさんたちのところです。
ユジノサハリンスクからおよそ110キロ、この先、西へ向かって西海岸に行くにも、北に向かってポロナイスク方面へ向かうにもひと区切りつく休憩ポイントです。
サハリンバイクツーリングを紹介するバイク雑誌にも必ずと言ってよいほど写真が出てます。
道端にワゴン代わりの乳母車を並べ、コーヒーやピロシキを売っていて、なんかこう「ロシアの田舎の物売りおばさんたち」って感じがとってもノスタルジックで良い感じでした…

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【2013年のブズモリエの様子、良い感じにノスタルジックな雰囲気です】


しかし、2015年に訪れたら、あれほど並んでいた乳母車は申し訳程度のたった3台でコーヒーがメインです。そばには、ベンチ付きのこじゃれた感じでキオスク・スタイル(?)の売店が出来ていました。
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【2015年にはこんな感じの売店が出来てました、飲み物の種類も圧倒的に増え、アイスクリームも売っています】

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【確かに便利にはなりました…だけどちょっとさみしい気分かも】

しかもカニを売っていたおばさんの服装もちょっとだけおしゃれな感じになってます。サングラスもかけていたりします。
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便利にはなったんですが、まるで「田舎で知り合った素朴なタイプの美少女が、2年後にはおしゃれした普通の女の子(ちょっと世の中にも慣れた)に変わっていた」感じです。
なんか気落ちして、ベンチに座ってぼんやりとアイスクリームを食べていたら、友人が言うんです…
「ここだって変わるんだって。このスタイルの方が売っている方も買う方も便利だから変わったんだよ」
と言って、まぁそうだよなぁ、と納得したりしました。
そんなわけで、このブズモリエではわざわざ2年前と変わっていないマガジン(商店)に入って、パンとか買ったりしたのでした。ロシア人のバイク愛好家と知り合ったのもこのブズモリエだったので、ちょっとした思い出の場所だったいうこともあったんでしょうね。
最初にこの場所に来たときは感動したんです。
ああ、サハリンのツーリング動画でいっぱい見た、あの物売りおばさんたちのところに俺は来たんだ!って。でももう、それはなくなっちゃいました。

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ここだけは何年経ってもこのままだろうなぁ、と勝手に思い込んでいたらあっさり変わってました。
サハリンの変化は日本以上に早い気がします。
しかも前向きな変化を遂げているんですよね。

よくよく考えると、初めてサハリンに来たときは、北海道の稚内の先に(もっと北に)大きな町があるってことにさえ驚いていたんです。それが2年ごとに訪れて、あそこが変わっただとか言ってるんですから、なんか不思議な感じです。
そもそも思い返すと、サハリンに来たときに引きつけられた魅力の一つが変化が目に見えて判ることでしたから、そもそも変化がない方が珍しいってあとになって気がつきました。

日本にいると意外と自分の周りが変わっていることに気がつかないんですが、サハリンに来てそれを教えて貰っているような気がします。

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